会計を1件打つのに必要なことは、実のところ3つしかありません。診察券を読み、単価と品名を打ち、預り金を入れる。それだけです。ここでは、その周りにあるものをひととおり説明します。
| タブレット、または PC | iPad・Android・Windows・Mac のいずれでも。ブラウザがあれば動きます |
| (あれば)バーコードリーダー | 診察券や商品のバーコード用。USB・Bluetooth のどちらでも、キーボードとして認識されるものなら設定不要です |
| (あれば)プリンタ | 明細書を紙で渡す場合。ブラウザの印刷機能を使うので、普通のプリンタで構いません |
インストールするものはありません。専用のレジ機も、キャッシュドロアも、サーバも不要です。
まず触ってから、自院仕様にする——この順番をおすすめします。触った操作がそのまま本番の操作になるので、覚え直しがありません。
そのまま会計を打てます。品名はサンプルです。何度打っても構いませんし、記録はご自分の端末にしか残りません。
自院の品名を入れます。サンプルを直しても、既存のマスタを貼り付けても構いません。単価は登録しません——会計のたびに打つためです。
病院名・登録番号・消費税の設定・品名が、ファイル1つにまとまります。
画面右下の ⚙ から「設定ファイルを読む」。次回からは自院のレジとして開きます。
iPad の場合は必ず行ってください。理由は「気をつけること」に書きました。
単価を先に、品名を後に。この順番が身につくと、目を上げずに打てるようになります。
5000 と打ってから 眼科検査 を押すと、5,000円の行が入ります。続けて次の単価を打ち、次の品名を押す——その繰り返しです。
1200×3 のあとに品名を押すと、単価1,200円が3個で3,600円になります。
預り金を打って 現計/預。釣銭が出て、明細書の画面に切り替わります。ちょうどの金額をお預かりした場合は、何も打たずに 現計/預 だけでも構いません。
入力中の数字は C で消えます。入れてしまった行は 行削除 で最後の1行が消えます。会計ごとやり直す場合は ALC です。
課税・非課税の区別は品名ごとに設定してあるので、打つときに意識する必要はありません。合計に対して一度だけ端数処理を行います(設定ツールで切り替えられます)。
画面のキーはすべて指で押せます。キーボードを繋いでいる場合は、括弧内の文字でも同じ動作をします。
現計/預(/) | 預り金を確定して、明細書を表示します |
小計(s) | その時点の小計と消費税を表示します |
×(*) | 単価と数量の区切り |
行削除(d) | 最後の1行を取り消します |
C(c) | 入力中の数字を消します |
ALC(a) | 会計をすべて取り消します |
%値引(l) | 数字を打ってから押すと、その割合の値引き行が入ります |
現/クレ(x) | 現金とクレジットを切り替えます |
担当ID(t) | 番号を打ってから押すと、担当者が記録されます |
診察券(b) | 診察券の読み取り画面を開きます |
カルテID(k) | 番号を打ってから押すと、その番号が入ります |
領収書(r) | 明細書の画面をもう一度表示します |
当日 ○件 ▤(h) | 日計を開きます |
| ⚙ | 設定(自院の品名の読み込み、端末記号) |
読み取った番号は明細書に印字されますが、氏名や連絡先を端末に持つことはありません。
| バーコードリーダー | どこも触らずにスキャンするだけで入ります |
| カメラ | 診察券 →「カメラで読む」。QR コードを読み取ります |
| 番号を打つ | 番号を打ってから カルテID |
| 手入力 | 診察券 から番号と表示名を入力します |
表示名は、明細書の宛名になります。飼主さんに分かる呼び名であれば、正式なお名前でなくても構いません。
レジの URL に ?karteId=13347&alias=… を付けて開くと、その患者が入った状態で立ち上がります。カルテの会計ボタンから飛ばす、といった繋ぎ方ができます。
現計/預 を押すと、診療明細書の画面になります。ここで4つのことができます。
| そのまま見せる | タブレットを飼主さんに向けて、内容を確認していただきます |
| 印刷 | お使いのプリンタで紙に出します |
| 明細ファイルを保存 | 1件分のデータをファイルとして残します |
| 入金して次へ | 会計を確定し、次の患者さんへ進みます |
「入金して次へ」を押した時点で、その会計が記録されます。押す前であれば、まだ直すことができます。
その日の会計はタブレットの中に溜まっています。集計してファイルに書き出すまでが、一日の仕事です。
画面右下の「当日 ○件 ▤」を押すと日計が開きます。件数・税抜・消費税・税込、現金とクレジットの内訳、伝票の一覧が並びます。
| CSV | そのまま Excel で開けます |
| Excel | 「日計」と「明細」の2シート。部門別の集計も入ります |
| 明細ファイル | 控えとして保管したり、他の端末と合算したりするためのファイルです |
明細番号が飛んでいると警告が出ます。取り消した会計があるのか、まだ読み込んでいない端末があるのか——その日のうちに気づけます。
受付が2か所あるような場合は、同じ設定ファイルを両方のタブレットに読み込ませてください。そのうえで ⚙ から端末記号だけ変えます(A・B など)。
明細番号の頭に記号が付くので、番号がぶつかりません。日計のときは、片方で書き出した明細ファイルをもう片方で「ファイルを読む」から読み込めば、合算した集計が出ます。
Safari には、しばらく開かなかったサイトの保存内容を整理する仕組みがあります。ホーム画面に追加してアプリとして開いていれば、その対象から外れます。導入時に必ず行ってください。
タブレットの中の記録は作業用の控えとお考えください。端末の故障や買い替えで失われます。一日の終わりに書き出したファイルを、院内のパソコンやクラウドに保管してください。
逆に言えば、心配なのはこの2つだけです。通信をしないので、回線が止まっても会計はできます。サーバがないので、障害で止まることもありません。